大橋くんのJr.維新を読んで思ったこと

 


Jr.維新、こういった企画は赤裸々に話すイメージだから楽しみな反面怖さもあった。


大橋くんはいつも笑ってるし多くを語らないけどふとした言葉選びや表情に何か冷たさ、シビアさを感じることが多くあって、

過去に何かあったのかなとか、でもそれが何かはわからなくて、その核心に迫る内容だったらどうしようとかめちゃくちゃチキンな自分は思ってしまっていた。


でもそんなの杞憂でしかなかった。

 

 


昔のことについて聞くと「いろいろあったんですよ」とだけ語る大橋。その表情は柔らかく優しいが、同時に決して彼が"陽"なだけの人物ではないことも物語っている。

 

 


色々あったけど特に振り返って話すべきではない、という考えなのは大橋くんにとって今が夢を追っている道の途中で彼の目指すところにまだ行き着いていないからなんだろうなとなんとなく思った。


前述したような私なんかの不安をゆうに吹き飛ばすくらい大橋くんは地に足が着いていて大人で冷静で、ちゃんと企画の趣旨に沿って話すことは話す、けど話し過ぎないという線引きが絶妙だった。

 

 

私の大橋くんの好きなところの一つが「距離感」なんだけど、


アイドルを身近に感じられる方がいい、逆にそうでない方がいい、まあこれは好みによると思うしどちらが正解とかは決してないと思うけど


大橋くんは私個人としては他の人より"遠い"と感じる。豪快でおおっぴらなように見えて(私は)大橋くんのことあまりわからない。


いろんな媒体で大橋くんを見て、考え方を知って「ふむふむなるほどこういう考え方をしているのか〜」なんて思っていたら、それとは真逆の言動をしていたり、


または、大きなイベントがあったときはそのことについて日刊で触れる、大体こういうときは普通ならこうするだろうという固定概念みたいなものに全く囚われない印象がある。


実際、東京ドームでスノストがデビュー発表した後の日刊では全く関係ないフラッシュモブの話をしていたし、エアGO!GO!EXPOの後の日刊でも多くのメンバーがその出来事に触れるなか、大橋くんはカラオケでポテトとたこ焼きを食べた話をしていた。

 

体重は毎週報告してくれるし、好きな食べ物なんて50個をゆうに超えるレベルでファンに大量に教えてくれるのに「きっとこのこと他のみんなも話してるし大橋くんも話してくれるだろうな〜」とか思ったことは話してくれなかったりする。

 

 

そういう部分を見る度に、予想の範疇を超えてきて「大橋くん全然わからん!」となる。

 

 

その理由は大橋くんから伝わるパーソナルな部分の情報量だと思っていて

 

何も教えてくれないのではなく、

楽しい話もこれからの目標も話してくれるけどファンに対してここまでは伝える、ここからは伝えないの線引きがしっかり大橋くんの中でブレずに存在するんだろうなといつも感じる。

 


大橋くんの決して自分のファンをぞんざいに扱っているわけではなく感謝も伝えてくれるし大切に思ってくれているけれど、自らオープンに近寄って来てくれるわけではない、付かず離れずの距離感が私的にはアイドルを応援するにあたってとても心地いい。

 

 

大橋くんのこともっともっと知りたいと思うし、きっとずっとわからないんだろうなとも思う。大橋くんのほうが何枚も上手だから。そこがものすごく魅力的で惹きつけられる。

 

 

それはメンバーに対しても同じで、大橋くんは「俺は誰に対しても平等よ」と言っているのをよく目にする。

 

 

誰とでも仲良くしているし輪の中心にいるけど、物理的なパーソナルスペースは誰よりもバグっているのに(褒めてる)自分の精神的なパーソナルスペースは明確にあってその距離だけは誰に対しても一定で優劣をつけないんだなと、だからこそこれだけ近い距離にいるメンバーに対してであっても「〇〇は▲▲がよく出来ているなと思うけど◻︎◻︎をもう少し伸ばせると思う」などといった客観的な意見を言うことができるんだなと思った。

 

 


大橋くんのことを知れば知るほど、考え方がシビアで現実主義だという印象が強くなる。

 

 


「この仕事を辞めたいと思ったことも…めっちゃあるし。」

 

 


パブリックイメージ上での大橋くんであれば、"辞めたいなんて思ったことないです!スーパーアイドルという夢に向かってがむしゃらに努力してきました!"とか言いそうなところを、辞めたいと思ったことが一度や二度ではなく、"めっちゃある"なところが個人的に大橋くんらしいなと思った。


これは本当に個人的見解だけど、辞めたいと思った理由が大橋くんの場合、「疲れた」「めんどくさくなった」とかだとはどうしても思えない。


いつも色んなことを色んな角度から見て、考えている誰よりも現実主義の大橋くんだから、「めっちゃある」の"めっちゃ"は色々な分岐点で毎回立ち止まって冷静になって考えてきたうえでの「めっちゃある」な気がする。


"夢に向かって一直線!"ではなく夢を叶えるためにスキルを磨き夢に向かって走りながらも、それと同時に自分の現実をシビアに判断してきたからこその言葉な気がした。

 

 


「実は大学受験で薬科大に行こうとしてて。もし受かってたら俺、辞めてそっちに行こうと思ってた。俺、なにわ男子になってなかったかもしれないんです。」

 

 


正直、私個人としては"大橋くんはアイドルの道だけが正解だった!その為に生まれてきた存在のようなものだ!"とは思わない。


というのは、大橋くんのような人はどの世界でも必ず何かを成し遂げる人だと思うから。(自分なりの根拠があるのでお花畑上等)

 

 

大橋くんは人から"意外とちゃんと考えている"と言われることに対して、

 

 

「小2からこういう業界に入っているから」

 

 

と話しているけど、決してそれだけが理由ではないと思う。


業界にいる期間が長ければ、あるいはたくさんの人を見てきたら必ず大橋くんのような考えになるという保証はなく、同じ境遇に身を置いても様々な出来事によって考えが捻くれたり、擦れたり、染まったり、諦めたりする可能性だって十分ある、というか寧ろその可能性のほうが高くなりそうなところを、大橋くんは

 

 

「人の良いところ悪いところを見極めて、いいところだけを盗んで成長してほしい」(9/5日刊より)

 


と後輩にも言っているように、目にした他人の良くない部分には影響を受けずに自分なりに落とし込んでプラスに昇華させて、思考を形成してきたんだなと思った。

 

 

それは簡単に出来るものではなく、ましてや小2から今までそのモチベーションを持続させることは並大抵のことではないと甘ったれな私にでも分かる。


これはただ単に歴が長いからとかいう話ではなくて、大橋くんの根っからの人間力の高さ、向上心、ブレない姿勢によるものが大きいと思う。

 

だからこそ、話がやっと戻るけど、彼のような人ならどんな世界であっても何かを成し遂げるんだろうな、登り詰めるんだろうなと純粋に思う。

 


そう考えると、大橋くんがその登り詰める先にアイドルを選んでくれて、私たちの目の前に立ってくれてその明るさ、強さを分け与えてくれていることがとても運が良く有難いことだと再認識させられる。

 

 


そして、そんなこだわりの強さ、自分に対してまで客観的な姿勢があるのに誰に対してもにこにこ笑っていて優しく寄り添う大橋くんは人間力が信じられないほど高い。心が広いどころではない。

 


「もちろんムカつくことはあります。けど、"しばいたろか"までにはならないです。イラついても"何やねんおまえ〜"ってほっぺをムギュってしたり、ケツをモミモミしたり(笑)。じゃれ合うことに変える。」

 

 

 

こはちょっと意外だった。


大橋くんが優しく穏やかなのは周知の事実だけど、それは大橋くんの導火線が長いわけではなく、導火線に火がついたとしても、その火で花火でも上げちゃう?くらいの余裕があるんだ。(伝われ)(おそらく伝わらない)

 


つまり、大橋くんのおおらかさは先天的な性格ではなく、後天的に培われた心の広さ、大人さといった大橋くんなりの処世術だった。

 

 

私は大橋くんの直感ではなく、考えていること一つひとつが論理的で根拠があるところが好きだ。

 

 


「(ケンカは)もう1年くらいしてきたら多分、出てくるんやないですか?」

 

 


この言葉もただ単に根拠なく思いつきで言っているわけではなく、

 

 

「そのくらいの時期に自分の欲が出てくるやろうから。」

 


と、ちゃんと彼なりの理由があって予想しているのだ。(まず今そこまでの段階を見据えて一歩引いた姿勢でいることに驚く)

 

 

 

「俺はきっとそこで、"みんなどう出んのかな〜"と思いながら、ちょっと見ときます。で、まとまりそうじゃなかったら間に入ります。」

 

 

 

大橋くんが語ってくれているのは1年後までだけど、それは大橋くんがここまで話そうと決めたのがそこなだけであって、一体どのくらい先まで俯瞰して分析しているんだろう…と怖くなると同時にそんな先までの浮き沈みをも余裕を持って既に受け入れているリーダーが頼もしくて仕方ない。

 

 

 

 

 


全体を通して、最後は前向きに締めているけど何度読んでもなんだか苦しくて悲しい胸がキリキリする文章だった。

ハミゴ、初めて聞いた言葉だったんだけど方言なんだね、とても鋭い刃物のような言葉だ。

 

 

今まで大橋くんはどんな世界を見てきて何を感じてきたんだろう、わかるのは大橋くんの見てきたものは綺麗な世界だけではないということ。

それでもネガティブなエピソードは多くは語らない大橋くんは単純なポジティブというよりも口に出さないことでその汚れを広げない努力をしているように見える。

 

明るい言葉、楽しい言葉、前向きな言葉を多く使い、「言霊ってほんまにあるからね」という大橋くんの真意がほんの少しだけ見えた気がした。

 

 

 

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