大橋くんという薬

 

 

 

 

"大学受験で薬科大に行こうとしてて。もし受かってたら俺、辞めてそっちに行こうと思ってた。俺、なにわ男子になってなかったかもしれないんです。"

 

 

 

 

 


以前QLAPやJr.維新でさらっとだけ語っていた薬科大の話、気になる内容ではあったけど薬科大を受験したということ以外何も知らなかったなか、最近になってもう少しだけ詳しく話してくれている機会が増えた。

 

 

 

 

 

 

 

"高校の時にすごくなりたいと思ってた薬剤師さん。

薬剤師さんは、調剤する人と新薬の開発や研究する人は違うねんけど、僕は新薬を開発する人になりたいと思っててん。白衣を着て研究室にいる人ね。

僕のおばあちゃんが病気やったとき、治してあげたい、笑顔になってほしいって思って、薬剤師さんになろうと思ったんよ。

お年寄りとか小さな子って手術自体が体の負担になったりして、大変やったりするでしょ。お薬で治せたら少しは楽かなって。やっぱみんなに笑顔でいて欲しいやん。"

 

 

 

 


こんなにも漫画のような夢の志し方あるだろうかというほど優しすぎる理由だった。

 

 


私個人の話をすると、

生まれつき身体が弱く子供のときに2度手術をしていて身体に手術跡も残っている。

 

 

 

だから、おばあちゃんがきっかけだったとしても、お年寄りや小さな子の体への負担を気遣ってくれて薬剤師を志したことに感動したし嬉しかった。

 

 

 

 

そもそも、自分が手術で辛かったからとかでもなく人のことを思って自分がなんとかしたいと思えるところが凄い。

 

 

 

 

大橋くんはアイドルであるとか関係なく根っこから優しい人だ。

 

 

 

 

 

 

 


そしてまた別のテキストでこうも語っている。

 

 

 

 

"大学落ちて活動を続けてたらなにわ男子になって。人生何が起きるか分からないです。でも昔の俺に絶対辞めるなとは言いたくない。大学に行っても、良い人生だったはず。"

 

 

 

 


先ほどの薬剤師を志した理由や

 

 

自分の選ばなかった道である薬科大の道でさえ切り捨てたり否定したりしないこの大橋くんの言葉から、

 

 

 

Jr.を諦める為の大学受験ではなく、

アイドルと同じくらいなりたい夢だった薬剤師になる為の大学受験だったことがよくわかった。

 

 

 

 

 

 


どんどんジャニーズとしてのモチベーションが下がっていってJr.の辞め時を考えてのとりあえずの大学受験なのではなくて

 

 

 

 

 

薬剤師になるには薬学部に行かないといけないから

 

 

 

 

 

2つの夢の分岐点が高校3年生だったというだけの話で、

 

 

 

 

 

どちらも一生懸命に追いかけた夢だったんだなと話を読んでものすごく感じた。

 

 

 

 

 

 

 

何となくみんな行くからという理由で大学に行く人も多いというかそんな人が大半な中で

 

 

 

 

薬科大を受けられる学力があれば

正直な話、学部にこだわらなければどこかの大学には入れたと思う。

 

 

 


でも薬科大に落ちたらジャニーズを続けるという覚悟をしていた大橋くんは

 

 

 

 

"大学に行くこと"ではなく

"薬剤師になること"が目標であって

 

 

 

 

その通過点が大学受験だっただけなんだなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

だからおそらく受験勉強をしていたときだって

 

 

 

 

自分のもう一つの夢であるスーパーアイドルへの通過点であるジャニーズJr.の仕事も

 

 

 

 

片手間なんかではなく真っ直ぐ向き合っていたのだろうなと思うし、

 

 

 

 

 

 

 

薬剤師の道もジャニーズ辞めるか迷ってるからなんて理由ではなく本当になりたい職業だったからこそ、

 

 

 

 

アイドルとして大飛躍を遂げている今でも

 

 

 

 

「大学に行っても良い人生だったはず」という言葉が出てくるんだろうなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

普通だったら人間だれしも

"今"を正当化したいし

 

 

 

 

大橋くんは宝物に"今"を挙げるほど充実した毎日を送っているから

尚更こっちの道で良かったと思いそうなところを

 

 

 

 

選ばなかった道を切り捨てないのは

薬剤師を目指して頑張っていた過去の自分がいるからなのかなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

" '生きる希望'なんて大げさだけど、見てくれる人に「明日も頑張ろう」って思ってもらうことがアイドルとしての宿命だと思うんです。"

 

 

 

 

 

'生きる希望'、全く大げさではないと私は思う。

 

 

 

 


前述した通り、

私は身体が生まれつき弱く

今も複数の病気を毎日たくさんの薬を飲みながら治療をしていて、

 

 

 

 

 


実は大橋くんと出会ったのは新たな病気をして精神的にどん底だった頃だ。

 

 

 

 

 


私の持病の新薬を開発してくれたわけではないけど、

 

 

 

 

その頃の私にとってはいつもにこにこしていて周りを明るくする大橋くんの存在は

どの服薬している薬よりも元気にしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に心の底から救われたし、今でも救われ続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

"結局はアイドルになったけど、誰かを笑顔にできてるなら、僕はうれしいな。みんなに長生きしてほしいし、おいしいもの食べてほしいし、笑顔でいてほしいからね。今僕はやりたいことができてるんかな。"

 

 

 

 

 

大橋くんはいつもファンのことを幸せにしようとしてくれてるのは知っていたけど、

 

 

 

 

 

 

まさか長生きしてほしい!とまで思ってくれているなんて思ってもみなかった。

 

 

 

 

 

 

 


でもそんな言葉が出てくるのはきっと薬剤師を目指した過去があるからで、

 

 

 

 

 

 

新薬を開発する薬剤師さんには結局ならなかったけど、

 

 

 

 

ジャニーズを続けてなにわ男子になって、

 

 

 

 


大橋くんという存在がたくさんの人の精神的な薬になっていることは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

'精神的な薬'

 

 

 

 

 

これを必要としているのは

実際に病院で診断されて名前がつけられた病気にかかっている人だけでは決してない。

 

 

 

 

 


この世に生きているうえで何にもつらいことがない人なんていなくて、

 

 

 

 

 

そういった意味では

持病があるないに関わらず

 

 

 

 

 

精神的な薬が必要なときは誰にでも生きていればあると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 


大橋くんは今までたくさんの人を救ってきただろうし、

 

 

 

 

これからもアイドルをすることによって

 

 

 

 

自分自身が薬となってたくさんの人を元気にしていくと思うと、

 

 

 

 

 

ある意味薬で人を楽にする笑顔にするという夢を叶えているのではと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い雰囲気は嫌いだし自分より大変な人なんてたくさんいるから自分の病気のことなんて話すつもりはなかったのだけど

 

 

 

 

 

 

大橋くんの薬剤師にはならなかったけどみんなに長生きしてほしいし笑顔でいてほしいという想いに色んなことを思い出して涙が出るほど感動した。

 

 

 

 

 

 


私は病気で辛いとき、

アイドルをしてる大橋くんを見て元気をもらって救われたのは事実だけど

 

 

 

 

 

 

 

その当時は大橋くんにそんな背景や想いがあってみんなの前で笑顔でアイドルをしてくれてるなんて思ってもみなかったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

選ばなかった道も糧にして

毎日みんなに笑顔を届けくれている大橋くんに

尊敬と感謝の気持ちで胸いっぱいになったし、

 

 

 

 

 

 

 

 

大橋くんという薬に助けてもらいながら

自分も自分らしく頑張ろうと改めて思った。

 

 

 

 

 

 

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おしまい